春分(しゅんぶん)は、二十四節気のひとつで、春の中間にあたる季節の節目です。
春分という言葉を聞くと、「昼と夜の長さが同じになる日」というイメージが強いかもしれません。
実際、国立天文台では春分を、太陽黄経が0度となる瞬間で、太陽が真東から昇って真西に沈み、昼夜がほぼ等しくなるころと説明しています。
ただし、春分は単に「昼と夜が同じになる日」というだけではありません。
冬から春へ季節が進み、これから昼の時間が長くなっていく転換点でもあります。
この記事では、春分の意味や読み方、昼と夜がほぼ等しくなる理由、春分の日との違い、春彼岸との関係まで分かりやすく解説します。
One of the 24 solar terms in the traditional Japanese calendar.
春分とは?二十四節気のひとつ

春分は、二十四節気の4番目にあたります。
二十四節気は、太陽の位置を基準に一年を24の節目に分けたものです。
春分は太陽黄経が0度となる瞬間にあたり、春の季節を表す重要な節目です。
春の二十四節気は、
立春 → 雨水 → 啓蟄 → 春分 → 清明 → 穀雨
という順番で進みます。
つまり春分は、立春から始まった春のちょうど中ほどに位置します。
30秒で分かる「春分」
春分について、まず押さえておきたいポイントをまとめます。
- 読み方は「しゅんぶん」
- 二十四節気の4番目
- 太陽黄経0度の時点
- 春の中間にあたる節目
- 太陽がほぼ真東から昇り、ほぼ真西に沈む
- 昼と夜の長さがほぼ等しくなる
- 春分のころから昼の時間がさらに長くなっていく
- 春分の日は国民の祝日
「春分=昼と夜が完全に12時間ずつ」という意味ではありません。
実際には日の出・日の入りの定義なども関係するため、昼と夜の長さは完全に同じにはなりません。
そのため、**「昼夜がほぼ等しくなるころ」**と考えるのが適切です。
春分の日付を年代別に調べる
春分は、毎年まったく同じ日になるわけではありません。
二十四節気は太陽の位置を基準に決められているため、年によって日付や時刻が変わります。
たとえば国立天文台の暦では、2025年の春分は3月20日18時01分、2026年は3月20日23時46分となっています。
「今年の春分はいつ?」
「過去の春分は何日だった?」
「未来の春分はいつになる?」
という場合は、年代別に調べることができます。
二十四節気の年代別一覧はこちら
春分はなぜ昼と夜がほぼ等しくなる?
春分のころに昼と夜がほぼ等しくなるのは、太陽の動きと地球の位置関係によるものです。
春分の時期には、太陽が天の赤道を南から北へ横切ります。
このころは、太陽がほぼ真東から昇り、ほぼ真西に沈むため、昼と夜の長さが近くなります。国立天文台も、春分について「太陽が真東から昇って真西に沈み、昼夜がほぼ等しくなる」と説明しています。
ただし、「春分の日は昼と夜が完全に同じ長さ」と考えるのは少し違います。
日の出は太陽の上端が地平線から現れた時、日の入りは太陽の上端が地平線に沈む時として扱われるため、実際の日の出・日の入りには太陽の見かけの大きさや大気差なども関係します。
そのため、春分は昼と夜がほぼ同じになる季節の節目と理解するのが分かりやすいでしょう。
春分の日とは?「春分」とは少し違う
「春分」と「春分の日」は、似た言葉ですが同じものではありません。
春分は二十四節気のひとつです。
一方、春分の日は日本の国民の祝日です。
2026年の春分の日は3月20日です。国立天文台の2026年暦要項でも、春分の日は3月20日とされています。
つまり、
春分=季節の節目
春分の日=国民の祝日
という違いがあります。
春分の日の日付は、毎年固定されているわけではありません。
国立天文台が算出した春分の時刻などをもとに、翌年の祝日の日付が決められます。
春分のころ、季節はどう変わる?
春分のころになると、冬の寒さが少しずつ遠ざかり、春らしさを感じる場面が増えてきます。
植物の芽吹きや花の開花が進み、地域によっては桜の季節も近づいてきます。
国立天文台も、2026年3月の東京の星空情報で、春分を迎える3月20日ごろは関東などで桜の便りを聞くころになると紹介しています。
そして春分を過ぎると、北半球では昼の時間がさらに長くなっていきます。
冬至を境に少しずつ長くなってきた昼が、春分を境にさらに夏へ向かって伸びていくわけです。
春分と春彼岸の関係
春分の時期になると、「春彼岸」という言葉もよく聞かれるようになります。
春のお彼岸は、春分の日を中心とした前後の期間です。
春分の日は、国民の祝日に関する法律で「自然をたたえ、生物をいつくしむ」ことを趣旨とする祝日とされています。
また、春分の日を中心とした時期は、お墓参りなどを行う「春彼岸」の時期としても知られています。
ここで大切なのは、春分と春彼岸は同じものではないということです。
春分は二十四節気のひとつ。
春彼岸は、春分の日を中心とした日本の習慣・行事です。
春分の次は「清明」
春分の次にやってくる二十四節気は、**清明(せいめい)**です。
順番で見ると、
啓蟄 → 春分 → 清明 → 穀雨
となります。
春分を過ぎると、春はさらに深まっていきます。
清明は、国立天文台の二十四節気の説明では、**「すべてのものが生き生きとして、清らかに見える」**ころとされています。
さらにその次が穀雨。
春の雨が穀物などをうるおす時期へと移っていきます。
春分を知ると、春の進み方が見えてくる
春分は、「昼と夜がほぼ同じになる日」とだけ覚えてしまいがちです。
しかし、二十四節気として見ると、春分は冬から春へ、そして夏へ向かって季節が進んでいく途中の大きな節目です。
立春から始まった春が中ほどまで進み、昼の時間も少しずつ長くなっていく。
そして春分を過ぎると、清明、穀雨、立夏へと季節は進んでいきます。
春分という言葉を知っておくと、カレンダー上の日付だけでは分かりにくい「春の進み方」が少し見えてきます。
まとめ|春分は春の中間にあたる季節の節目
春分は、二十四節気のひとつで、太陽黄経が0度となる時点を表す季節の節目です。
太陽がほぼ真東から昇り、ほぼ真西に沈むため、昼と夜の長さがほぼ等しくなります。
また、春分と春分の日は同じものではありません。
春分=二十四節気
春分の日=国民の祝日
という違いがあります。
春分を過ぎれば、季節はさらに春から初夏へ向かって進んでいきます。
冬の名残を感じながらも、植物の芽吹きや日差しの変化から春の深まりを感じられる。
春分は、そんな季節の変化を知るための大切な目印です。

