霜降とは?
霜降(そうこう)は、二十四節気の18番目にあたる節気です。秋分、寒露に続き、秋が深まって冬へ向かい始める時期を表しています。
霜降の前にあたる節気については、寒露とは?の記事もあわせてご覧ください。
「霜降」という名前のとおり、朝晩の冷え込みが強まり、地域によっては霜が降り始める頃とされています。暦の上で霜降を迎えたからといって、全国で一斉に霜が降りるわけではありません。実際の気温や初霜の時期は、地域や標高などによって変わります。
二十四節気では、太陽の通り道を基準とする太陽黄経210度が霜降にあたります。国立天文台によると、2026年の霜降は10月23日で、太陽黄経が210度となるのは18時38分(中央標準時)です。
霜降の期間は、おおむね10月23日頃から11月6日頃まで。次の二十四節気は「立冬」で、暦の上でも冬へと季節が移っていきます。立冬の意味や季節の変化については、立冬とは?の記事で詳しく紹介しています。
霜降と二十四節気の位置関係を示すイメージ図(AIによる生成)
ここで知っておきたいのが、霜降と「初霜」は同じ意味ではないということです。霜降は暦の上で季節の節目を示す二十四節気であるのに対し、初霜はその地域でその年に初めて霜が観測された現象を指します。そのため、霜降を迎えても、暖かい地域ではまだ霜が見られないことがあります。
また、「霜が降りる」という表現から、霜が空から落ちてくるように感じるかもしれません。実際の霜は、晴れて風が弱い夜などに地面や草木の表面が冷やされ、空気中の水蒸気が氷の結晶となって付着したものです。昔の人が白く現れる様子を見て「霜が降る」と表現したことが、現在の言葉にも残っています。
霜降の期間をさらに細かく分けたものが七十二候です。初候は「霜始降(しもはじめてふる)」、次候は「霎時施(こさめときどきふる)」、末候は「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」。初霜、晩秋の雨、木々の紅葉という自然の変化からも、秋から冬へ移っていく様子が読み取れます。
この頃は紅葉が進み、食卓にも秋から冬へ向かう食材が並び始めます。柿や鮭などの秋の味覚に加え、きのこ、れんこん、大根など、これから寒さが深まる季節においしくなる食材も身近になります。
一方で、農作物にとっては霜害に注意したい時期でもあります。霜そのものというより、地表付近の気温が氷点下まで下がることで植物の細胞が凍結し、作物に被害が出る場合があります。地域によって霜の発生時期や影響は異なるため、農作物を育てている場合は、その地域の気象情報も確認しておくと安心です。
つまり霜降は、単に「霜が降りる日」というだけではありません。朝晩の冷え込み、初霜、紅葉、秋の味覚などを通して、秋の終わりと冬の近づきを感じる二十四節気です。
霜降を調べているなら、日付だけを見るのではなく、「今年はいつ霜降になるのか」「自分の地域ではいつ頃から寒くなるのか」「七十二候ではどのような自然の変化を表しているのか」まで確認すると、暦と実際の季節の違いも分かりやすくなります。

